場所は愛知県名古屋市
遠方ながら「是非、相談に乗ってほしい」と声をかけていただきました。そして約束の日、そこに建っていたのはちょっとくたびれていて、でもとても大きく静かで古い家。その家に対する想いとか増改築の履歴とか家族の話とかいろいろな話を聞きました。そして私が出した提案は「費用はかかりますが減築しましょう」です。
工務店選びについては一択です。理由はその家を建てた棟梁が代替わりして地元で今でも工務店を営んでいたから。そして早速お会いした二代目(と言っても超ベテラン)の実直で誠実な人柄に触れ私の不安感はなくなりました。話を聞けば当時先代(親)の社長が建てた母屋に親子で増築をしたそうで、今回は歴史の積み重なったその家を二代目(子)が減築するというなんともうれしい時の流れなのです。
というわけでとんとん拍子で解体開始・・・そして立派すぎる躯体に一同驚愕。今までにこんな家、見たことありません。5寸角のヒノキ柱は尺径の丸太梁を受け、どっしりとしっかりと三州瓦の大屋根を支えていました。でもそこからが本番。小屋組すべてを一旦バラして柱をカットして2階建てを平屋に減築です。もちろんバラした小屋は減築後に再構築。(末の写真)
図面で指示したり言葉で言うのは簡単ですがかなりしんどい作業です。それなのに「こんなことできると思ってなかった。楽しい楽しい」といって汗をかいてくれる棟梁をはじめとする職人さんたち、サイコーです!
施主はもちろん、工務店社長、棟梁、各職人みなさんのおかげでこの無謀な計画が現実のものとなりました。これからはご家族5人でこの家を育ててやってください!
感謝!
まずはおめでとうございます。
ありがとうございました!