場所は鎌倉市内某所

クライアントはご夫婦と小さな子供の3人暮らし。
ご主人は東京通勤の会社員、奥様は公務員という共働きスタイル。子供が小学校に入学する前にと賃貸での鎌倉暮らしから一転して市内での住宅取得を決意しました。

築60年のこの家のリノベーションにあたって、まずは100mm以上も傾いた上屋をジャッキアップして是正するところからはじめました。すべてを否定して再構築するようなことはぜず既存の家が持っているポテンシャルは維持しつつの再生工事。数十年前のリフォームでアルミサッシに替えられていたほとんどの窓はオリジナリティを表現するために古建具屋で探してきた木製の框窓に交換しました。南西側にあった和室は明るく眺めのいいキッチンに変更。古建具を移植した壁面キッチンの窓からは広い庭が見渡せる最高の環境です。

老朽化が激しかった屋根はガルバリウム鋼板で全面葺き替え、薄い合板が貼られていた陳腐な外壁は15mm厚の杉無垢板の押縁仕上げと漆喰左官仕上げに。

外階段20段の高台にある敷地ですが、その対価としてプライバシー・日当たり・景観・広い庭等々それ以上の価値は十分にあります。そしてなにより平屋特有のシアワセ感があふれている家になりました。

引き渡し2ヶ月後にお邪魔した時の写真。

「まだまだ片付いてなくて」とは言うけれど、いやいやいい味出てますよ。

やっぱ家は家人のセンスでゴチャっとしてるくらいがカッコいい。

古い家を改修してもツルツルピカピカには仕上げない。

昔からそこにあったようなこの建具たちも古道具屋で入手したもの。

着工前の面影はまったくないけど新旧をうまく馴染ませる。

こちらは工事着工前の写真です。