場所は京都市内某所

以前バーカウンターを新設した邸宅で今回はリビングルームの改装工事です。そう「住宅とは造り続けるもの」と私と同じ考えを持つクライアントからの3年ぶりの依頼です。

当初は床暖の交換だけの相談でしたが「どうせなら・・・」とこのようなリノベーションとなりました。広さを持て余していたリビングに表情を持たせるために350mmの高低差を設け、上の段にはカーペット、下の段には磁器タイルを貼り込みました。そして上段中央には掘りごたつ用の段差を設け、そうでない部分は床下収納に。 全面ビニルクロスで味気なかった壁面にはレンガタイルと飾り棚でアクセントを付けました。次回は浴室とバルコニーの増床工事を予定しているそうで、私も今から楽しみです。

家は建てて終わりではありません。建ててからが始まりです。そして家人の成長、環境や趣味の変化に合わせて家も変化させるべきです。しっかりとした躯体と適切にメンテナンスされた箱があれば劇的な空間の変化は思いのほか簡単なもの。車を買い替える程度の余裕があればきっとそれ以上に生活は変わるはずです。

施工はなじみの工務店。時間も予算も希望通りにまとめてもらいました。気心の知れた監督さんの独立後の初仕事。十分な手ごたえがあったと思います。