場所は千葉県流山市内某所

ベースは築30年の木造2階建在来工法の建物。つまり昭和56年6月1日施行の新建築基準法に従った建物か否か。新法施行の前後では耐震基準がまったく違い、非常に微妙な時期に竣工した建物です。

クライアントは友人の義母さん。私の仕事としてはめずらしく目上の方のお宅です。我が家に遊びに来た際にウチの雰囲気を気に入っていただけたので、基本テイストは共通にして、より落ち着いて上品な雰囲気を演出してみました。

というわけで、耐震補強+断熱(含二重サッシ)+通気の確保+バリアフリー対応等々。居住性や熱効率、耐震性などをアップさせ、かつカッコよくするためのリノベーション。床・壁・天井は面ごとに違った素材と色で遊んでいます。白いビニルクロスではこの雰囲気は出せません。建具は松の突き板仕上げすべて引き戸です。まだ家具が入っていない写真ですがどんな家具が置かれるのか今から楽しみです。

リノベーションはデザイン性だけではありません。耐震、断熱、通気など快適性の向上が実はもっとも重要なファクターです。