場所は東京都渋谷区内某所

10年前に古家をコンバージョンして作ったグラフィックデザイン事務所。今回はそのクライアントからの再依頼で上記事務所の改装工事を請け負いました。10年経っても繋がっていることがなによりもうれしいですね。

各階が吹き抜けで繋がったフルオープンな空間を仕切って2階部分を他の用途に使用したい、との設計条件。その答えとしてこちらが提案したのは白壁で単純にふさぐことはせずに縦横のルーバーや格子でアクセントとリズムを演出してさらなるオリジナリティの演出。

完成してみると思った以上に個性豊かな空間になりました。建具には古障子を利用しラワン合板の壁、石膏ボードの壁、縦横ルーバーの壁等々の個性的な素材のミックス感が何とも言えずいい仕上がりです。家も事務所も建てて終わりではなく、環境や収容人数によって可変的なものであるべきです。

「子供はふたりほしいから3LDKの家を」なんてナンセンス。ふたりの子供が成長した時点で間仕切りを考えればいいわけで、建築とはもっと自由な発想でいいんです。