場所は鎌倉市材木座
ウチの仕事では初の材木座。きっかけは以前のクライアントからの紹介でした。そのご夫婦は小さな子供との3人暮らしで、ご夫婦共に会社員という共働きスタイル。以前から材木座の賃貸アパートに住んでいましたが「そろそろ持ち家を・・・」ということで物件探しからご一緒しました。
材木座の勝手なイメージとしては「狭い敷地に今風の小さく軽めの家がポツンと建っている」というようなもので、お世辞にもうらやましく思えるような家はないのかと思ってました。しかしあるんですね、このような風情と趣きのある家も。その上この物件、築35年とウチの素材としては築浅でおまけに格安でした。
残った柱や傷のついた古建具、新たに加えた耐震壁。それらを「面白い」「味」と思えるか「邪魔」「汚い」と感じるかでリノベーションの向き・不向きがわかります。心配性の人や完璧を求めすぎる人にもおすすめはしません。車も家も使っていれば傷もつくし汚れるし、だからこそ愛着も増すものだから。
仕上げについてはウチのいつもの仕様です。既存と新規を混在させ、和と洋をバランスよく配置したら完成させないくらいで仕上げる。そうすると不思議と馴染む、落ち着く。そしてこんな感じを好む人たちが必然的に集まってくる。パッと見てウチらしいデザイン、と思ってもらえればそれが本望です。他のなににも似てない。目指すは唯一無二!「新築そっくりさん」にだけはなりたくない。笑