場所は川崎市の中でも人気の街、新百合ヶ丘。都心近郊のベッドタウンですが洗練された印象です。

クライアントは30代のご夫婦とまだ1才の子供の共働きスタイルで、今回は土地探しからご一緒させていただきました。顔合わせから1か月後にはいくつかの候補物件と出会えて、とんとん拍子で物件契約+設計+工事と進み、約10か月後には引き渡し+引越しです。これからの生活スタイルを考えて初めから新百合ヶ丘に絞っての物件探しだったので比較的早くに理想の物件とも出会えました。そして最終候補に残った築50年のこの家はどこにでもあるような古家ではなく、かなりポテンシャルの高いモダン住宅。しっかりと手を入れればカッコよく化ける予感がヒシヒシと伝わってきました。

最初に雑誌でウチを知っていただき、ウチの仕事のテイストに惚れ込んでくださっていたので当然設計もスムーズです。施工もいつもお願いしている安心の工務店。若い監督さんも不慣れながらも精一杯頑張ってくれました。

もともと2室に区切られたダイニングと和室を1室につなげ、広めに拡張した玄関ホールも1室に取り込みました。LDKの既存サッシには7連窓の障子がドーン。庭先から室内に貫通する鉄平石の壁、水平軒先ラインの強いファサードに垂直エレメントを配置した立体構成など、外観もいつもと少しちがうテイストで仕上げました。奇をてらわずに街に寄り添ったモダンで落ち着いた雰囲気ながら、画一的な新百合ヶ丘の街並みの中、いい意味で異彩を放ってます。夏涼しくて冬暖かい家を作るのは簡単です。むしろむずかしいのは夏暑く冬寒くてもしあわせな家の作りかた、だったりするわけです笑。

まずはおめでとうございます!

ありがとうございました!