場所は若者に人気の街ランキング上位の常連、武蔵野市吉祥寺

クライアントはなんと20代の新婚さん!ウチの最年少記録です。うらやましすぎる新婚生活。顔合わせを済ませ打合せを始めた頃、見せていただいたお気に入りの家のイメージ写真の中になんとウチで設計した家が何枚もあったりしてお互いに「えーーー!なんという偶然!」とか言いながら笑いましたが、それは偶然ではないですね。クライアントの感性に一本筋が通っていればネットで拾ったその画像を見てグッときて、ウチの作風にも興味を持っていただけたわけですからそれは必然なのでしょう。

初回、現地調査の感想は「そんなところにこんな家があったのか!」でした。ピカピカの今風の家が所せましと建ち並ぶ細い道の途中、誰の眼にも入らない敷地の奥に隠れるようにひっそりとその家は佇んでいました。話を聞くと隣地にあった築90年の平屋を30年前に当該敷地に移築したということで、基礎はRCでしっかり作ってありました。小屋裏を覗いてみると大人が立てるほど高い部分に棟があり、立派な丸太が右往左往に飛び交っています。その時点で私のプランイメージは完全に固定。設計開始時に部分解体をさせてもらえると手戻りがなくてとてもいいのですが、それはクライアント・工務店・設計の信頼関係あってこそ。

人気の街、吉祥寺に残った奇跡のような平屋の古民家。それをいじれるしあわせを噛みしめながら工事を進めました。そして棟梁は御年72才!完成までガンバっていただきました。ご苦労さま!

基本的にはいつも自分が住みたい家を作っています。そんな勝手な提案を受け入れてくれるクライアントにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。そして今回もいい感じ!と自画自賛。

まずはおめでとうございます!

ありがとうございました!