場所は横浜市旭区。横浜市の西部に位置するこの町にはまだまだ自然が残っています。ハイキングコースがあったり田畑が広がっていたり。そんな自然を感じながらも東京から付かず離れずの距離で物件を探していたクライアントは30代のご夫婦と小さな子供1人のご家族です。物件探しにはそれなりの時間がかかりましたが、最終的に決定したこの家は築浅ゆえに設計図書も保存されていて、しっかりとベタ基礎が打ってある。となると耐震補強の必要性も最小限で済むわけで当然改修コストも安く納めることが可能です。
この家の特徴として共有スペースともいえる玄関のような前室のようなロビーのような20㎡以上(約12畳)の広さの土間があります。用途はフリースペースだったり将来の趣味として陶芸用の電気炉が設置できる専用電源があったりですが、クライアンの大きな想いとしては地域に開放したいというものでした。地域活性にもつながるこの考えはすばらしいことだと思います。
いつものことですが内装については、その古家が新築当時に流通していた素材を採用するようにしています。ラワン合板だったり釉薬が濃く塗られた磁器質タイルだったりモルタルだったり。そうすることによって今風ではないけど主張する空間に仕上がります。外装にも既存の設えをベースにして和の風味を加えていきました。
久しぶりに施工をお願いした工務店にも大満足です。監督の対応も大工の腕もすばらしい。でも「次も頼む!」って言ったら「今年はもう無理です」だそうで笑。忙しいのには理由があるわけです。
まずは新居完成、おめでとうございます!