場所は鎌倉市鎌倉山
知ってる人は知っている高級住宅地です。そして計画地は利便性も兼ね備えた鎌倉山の裾野。最初に問い合わせのメールをいただいてから14カ月での引渡しでとんとん拍子の最速です。今回の案件は物件仲介から施工まで一貫して同じ工務店に対応してもらったこともスムーズな進捗が可能となった理由のひとつ。
ウチの場合、新築依頼は全体の1割以下。「え!宮田さんって新築もやるんですか?」なんって時々言われるけど、やります。正直に言えば書類や申請や計算等々面倒な部分もあるけどやれます笑。新築のメリットとしてやはり構造的な安心感は大きいですね。いくらフルリノベーションといっても新築同等の耐震性や現行法規との適合は不可能。それと新築のほうが融資を受けやすくなります。つまり担保価値としての信頼感。あと意匠的には当たり前ですが自由な設計が可能なので高さを利用した個性のある空間が設計可能です。逆にデメリットと言えるかどうかですが古家を解体した時に現れる大黒柱や丸太梁の迫力や存在感や新旧対比の面白さは新築では到底表現できません。つまり新築にも古家の改修にも長短あるわけで予算の有無とはまったく違う次元でのクライアントそれぞれのコダワリや思い入れなわけです。
今回の計画も初期の段階で空間構成は決定しました。水廻りや個室部分だけは2層構造としLDKはその2層分の高さを確保しての立体構成。吹抜けにはやはり暑い寒いというデメリットもありますが、それ以上に空間を豊かにすることができます。子供が大きくなったら吹抜けに床を設けてもうひと部屋、なんてことも可能だし。仕上材については新築も改修も変わりなく、色彩計画としては60年以上前の古くなった国産材の色味を意識して着色しています。塗料の色番号や配合は企業秘密~笑
まずはおめでとうございます!
携わったすべての人たちに感謝です!
ありがとうございました。