場所は神奈川県大磯町の一等地
ひと昔前は政財界の大物たちの別宅が立ち並ぶ避暑地だっただけに夏は海風が心地よく冬も温暖。そして鎌倉・逗子・葉山がもてはやされすぎて物件も飽和状態となった今、なにやら大磯が気になる。まだまだ文化の香りが残る街。東海道線に乗れば都心通勤も全然オッケー。
そんな大磯に古家を購入したのは超都心にマンションを所有するパワーカップルと2人のお子さんの4人家族。最初に問い合わせのメールをいただいたのは2年前の夏。当初は「北鎌倉で古民家を」とイメージしていたようですがこれぞという駅近古民家にはなかなか巡り合えませんでした。そして何件かの物件を内覧した結果、ここ大磯で運命の出会いがあったわけです。
もともとしっかりと作られた家でしたがそれをさらにがっちり耐震+断熱改修。既存のアルミサッシも樹脂サッシのハイエンドモデルに全交換です。室内でひと際目を引くのはキッチンカウンターとダイニングテーブルを一体で作った造作家具。天板はそれぞれステンレスと能登ヒバの無垢集成で、それらを大谷石の幕板が一体感を持ってまとめています。かなり広めのLDKなので家具の置き方も自由自在。そのへんも含めて家具選びも楽しんでいただけたらと思います。
都心のマンションから大磯の一等地に移住を決めたクライアント。わかる人にしかわからない価値観だったり心地よさがあるわけで距離よりも大切なものがそこにはあるのです。もちろん15年前に新宿から北鎌倉に移ってきた私にはよくわかる。もう都会には戻れませんーー。
まずはおめでとうございます!
※外構については残工事があるため追ってアップします